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『うらにわ』top2007.09.28
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ずっとがんばってくれていた小さな家族が亡くなりました。

明日、荼毘にふしてきます。

以下、まとまりのない手記。

飼っていたフェレットが死にました。

8才とちょっと。天寿を全うできたのでしょう。

去年の2月22日に、同じく高校生の頃から飼っていたフェレットが亡くなりました。

一年弱ずれて、2009年1月25日、この仔もいっちゃって、さびしいです。
でも、2匹とも8才と数か月生きた。充分だったかな、と思います。
本人たちがどう感じながら彼岸へ渡ったはわかりませんが、私はよくがんばった。の一念で、もう少し生きていてほしかったとは思いません。

いまはまだ、手を伸ばせば触れられる位置で休んでいます。
顔だけみると、丸まって普通に寝てるみたい。むしろ此処しばらくは流動食で汚れた顔もろくに拭かせてくれなかったから汚れてて、今のほうが、少し前の元気だった頃に近いです。
でも、掛けてある布をめくると、すっかり薄くなっちゃった毛皮から黒くかたまった血色が透けてみえて、やっぱり死んでいる色です。

上の仔は少しずつ老衰していって、トイレにもいけないほど弱った最期3日があったとはいえ、穏やかに死んでいきました。
今日なくなった仔は私が大学4年のときには、全身麻酔でお腹を開いて内蔵全部ひきずりだしての副腎摘出と胃の切開手術をしたり、おととしの夏には痙攣して瀕死の日々が続いたりと、なかなか苦難の連続で、いつ死ぬかと不安がぬぐえない日々が続いていました。
やっぱり最期はトイレにもいけず、自力では水も飲めないほど衰弱しながらも、おととしの夏やそのほかの発作がおきた日々みたいに口から泡吹いて喘鳴がやまないといことはなかったです。
穏やかに逝けたのかな。

今も涙はとまらないけど、心持ちは落ち着いています。

去年は悲しい、寂しいのほかに心配事がいっぱだったけど、今回は2回目だからね。
このあとどうすればいいかっていうスケジュールも明日の火葬も含めて、結構先まで目途がついてるし。

臆病ですぐ物陰に隠れちゃって、外につれていくと全力でカバンや私たちの服のなかに隠れたがって、せっかく他のフェレたちと会う機会があっても、ぜったい一緒に遊ぼうとしない内弁慶な仔でした。
でも逆に社交的で、油断するとベランダ伝いに脱走して、自分よりずっと大きいフェレや猫にも無防備に近づいていっちゃうような逞しいお兄ちゃんが先にいってるからね。大丈夫でしょう。

本当にありがとう。
気難しい手のかかる仔だったよ。せっかく死ぬ時は苦しまずにいけるように椿姫って名前つけたのに、随分難儀しちゃったね。物音にも気配にもいちいち怯えて、生き難そうなお前がいつも心配だったよ。でも、俄然生きようとしてた。どう?満足いくまで生きられたかな。随分頑張っちゃったね。

今日、お母さんが受験にでかけるの見送ってから息を引き取ったのも、昨日の夜は帰らなかった私が戻ってから腕の中で死んでくれたのも、明日ちょうど私が休みの日なのも、なんていうタイミングだろう。気を使ってくれたのかな?

手のかかるお姫さま気質で、大病発症しちゃって、美人な顔で選んだのに、後半生では容色もめっきり衰えちゃって、豪かったね。ずっとずっと変わらず大事だったよ。最期までしっかり面倒みてあげるから心配するな。

明日はちょっと熱いかもね。でも堪えて身軽になろうね。

毎晩、帰りの電車でチビは生きてる?ってメールすることももうもないし、病院代やら何やらストックしておく必要もない。軽くなりすぎた心とやたら広く見えるケージがあったスペースが落ち着かないけど、その辺は、まあ人間の都合なので、こっちで何とでもするよ。

ずっと、外へでるときは一緒だったから初めて云うね。

いってらっしゃい。

羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦

お前は毅い仔だからだいじょうぶ。
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Comment
無題
弔辞、読ませてもらいました。
私も飼っていた犬を二度、見送った事があります。なので、うるっとしてしまいました。

お心、落ち着かれるまで時間がかかると思いますが、フェレットちゃんは幸せだったね…と感じました。
ヲト 2009/02/07(Sat)05:15:17 編集
コメントありがとうございます。
ヲトさま


はじめまして、こんにちは。
コメントありがとうございます。

心情慮ってくださるお言葉が有難く、身に染みました。

ヲトさまに見送られた2匹のワンちゃん達も幸せだったことと思います。

先に天寿を全うする命を見送るのが、まだ現世に余命あるものの責務で、責務を果たしてくれるものがあるのは良縁に恵まれた生だったのでしょう。

…どうも回りくどくなってしまっていけませんね。
素直な気持ちを簡潔文章にして伝えることが不得手なのです。
お赦しいただましたら幸いです。

コメントをいただけたことに、共感いただけたとこに、配慮あるお言葉をいただけたことに『ありがとうございます』
※当初、正確にお礼の気持ちを伝えさせていただきたく、謝辞の理由が原稿用紙1~2枚はあったのですが、自主規制で簡略させていただきました。

あのコたちは最後まで生きた。
正しく在った。だから未練はない。
私も見倣って、正しく在りたいとのぞみます。


…どうも良くないですね。
文脈が破綻しているのは小説だけで充分。本当は、コメントへのお礼くらいはもう少し体裁良くまとめたかったのです、これが限界のようです(__)

お礼文中でかえって御不快にさせる表現がなければよいのですが。

また、ご訪問いただけることがありましたら、その時は少しでも掲載作品のなかでご厚意に応えさせていだけるものがあればと願います。

譬え刹那の接点であろうとも、このご縁に深く感謝いたします。

                          

                               コトバケ 拝
ことばけ 2009/02/11(Wed)01:39:00 編集
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皆様と仲良くなりたいコトバケです。
が、ワタクシこれこれこういう人間です、というのは苦手・・・。
なのでこの欄で、好みのお勧め本をポツポツ紹介させて頂き、自己紹介にかえようと。

上記にもし、お好きな本が出ていたら、もしくは読んでみて面白いと思ったら、どうぞ声掛けてやってください。
きっと趣味が合います、むしろ既に合ってます。

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