『うらにわ』top2007.09.28
宇宙にいきたい
この体はおもすぎる
深海にいきたい
この体では軽すぎる
ぼくはここにいる
僕が宇宙にいきたい理由
君にあえるから
僕が深海にいきたい理由
君にあえるから
ぼくはここでも君とであえる
だけど君はおもすぎて分かり合えない
軽すぎて僕には認識できない
いつか形をかえてまた出会おう
宇宙は暗い
深海も暗い
恒星がまたたく
海底火山がひらめく
爆発がおこるかもしれない
摩擦がおこるかもしれない
明かりが灯る
命がない場所はくらい
くらい場所でしかいきられない命がある
まだ僕が単純な有機物質だったころ
くらい空間でただよっていた
原始の海で
満月の晩に
潮の満ち引きでうまれる泡のなか
ぼくはうまれた
それよりずっと前のはなし
まだ地球がうまれるまえ
太陽がうまれるまえ
ぼくはやっぱりくらい空間でただよっていた
君と一緒に
彼らといっしょに
ただよっていた
だから還りたいだけなんだ
望郷の念にかられているだけ
帰巣本能が働くだけ
ねえ、エネルギーが続く限り僕は進むよ
ねえ、エネルギーが切れたら僕は引き戻されるよ
僕は土にかえり
海にかえり
空にかえり
宇宙にかえる
そこでまた会おうね
そしてまた別れるんだ
次は僕はいまの僕よりもっと細かく別れる
そうして命はふえて
多様性もいっそうましていく
進化は果てをしらない
だけど僕は今生よりもいっそう寂しいだろう
前世おなじ生命体だった君と今生で別れた
来世ぼくはもっと細かく別れる
僕は僕と出会う可能性を手に入れる
だけど、それは僕は今生よりも更に不完全なものとなる
僕がまだ海にいたころ
いまより僕は神様に近かった
僕がまだ宇宙にいたころ
僕は神様のかけらだった
まだ宇宙がうまれるまえ
僕は神そのものだった
唯一絶対。
たったひとりの神様。
さびしいから、
身を割った。
つまらないから
さらに割った。
そうして世界に命が満ちた。
ねえ、今、君や僕らの語る神様はさ、
かつての僕達の記憶なんだよ
本物の神はもういない
だって、我が身を分割して分割して
僕らになったから
いつか人間がいなくなって、
海が干上がって
地球がわれて
太陽が爆発して
そうしたらまた神様が復活する
そして、やっぱり寂しくなって
また身を割って
新しい世界を作るのかもしれないね
いつかまた会えるだろう
いつかすぐ別れるだろう
形をかえて
姿をかえて
時間をつくって
空間を満たして
繰り返そう
繰り返そう
泣かないて
寂しがらないで
俯かないで
それが嫌で身を割ったんじゃないか
それが嫌で世界を作ったんじゃないか
いつかひとりぼっちの神様に還るときまで
せいぜい笑ってすごそうぜ
君にあいたいな、ぼく
海にいきたいな、ぼく
宇宙にいきたいな、ぼく
ぼくとして、ぼくの形のまま
ぼくとしてできる限界の里帰り
まだ地球はひかりにみちてるよ
まだ太陽は輝いているよ
まだ君の実験は終わらない
深海にいきたいな
ぼくと形のちがうぼくにあいたい
宇宙にいきたいな
ぼくになるまえのぼくにあいたい
世界を愛しているよ
世界に愛されているよ
だってぼくだもの
この体はおもすぎる
深海にいきたい
この体では軽すぎる
ぼくはここにいる
僕が宇宙にいきたい理由
君にあえるから
僕が深海にいきたい理由
君にあえるから
ぼくはここでも君とであえる
だけど君はおもすぎて分かり合えない
軽すぎて僕には認識できない
いつか形をかえてまた出会おう
宇宙は暗い
深海も暗い
恒星がまたたく
海底火山がひらめく
爆発がおこるかもしれない
摩擦がおこるかもしれない
明かりが灯る
命がない場所はくらい
くらい場所でしかいきられない命がある
まだ僕が単純な有機物質だったころ
くらい空間でただよっていた
原始の海で
満月の晩に
潮の満ち引きでうまれる泡のなか
ぼくはうまれた
それよりずっと前のはなし
まだ地球がうまれるまえ
太陽がうまれるまえ
ぼくはやっぱりくらい空間でただよっていた
君と一緒に
彼らといっしょに
ただよっていた
だから還りたいだけなんだ
望郷の念にかられているだけ
帰巣本能が働くだけ
ねえ、エネルギーが続く限り僕は進むよ
ねえ、エネルギーが切れたら僕は引き戻されるよ
僕は土にかえり
海にかえり
空にかえり
宇宙にかえる
そこでまた会おうね
そしてまた別れるんだ
次は僕はいまの僕よりもっと細かく別れる
そうして命はふえて
多様性もいっそうましていく
進化は果てをしらない
だけど僕は今生よりもいっそう寂しいだろう
前世おなじ生命体だった君と今生で別れた
来世ぼくはもっと細かく別れる
僕は僕と出会う可能性を手に入れる
だけど、それは僕は今生よりも更に不完全なものとなる
僕がまだ海にいたころ
いまより僕は神様に近かった
僕がまだ宇宙にいたころ
僕は神様のかけらだった
まだ宇宙がうまれるまえ
僕は神そのものだった
唯一絶対。
たったひとりの神様。
さびしいから、
身を割った。
つまらないから
さらに割った。
そうして世界に命が満ちた。
ねえ、今、君や僕らの語る神様はさ、
かつての僕達の記憶なんだよ
本物の神はもういない
だって、我が身を分割して分割して
僕らになったから
いつか人間がいなくなって、
海が干上がって
地球がわれて
太陽が爆発して
そうしたらまた神様が復活する
そして、やっぱり寂しくなって
また身を割って
新しい世界を作るのかもしれないね
いつかまた会えるだろう
いつかすぐ別れるだろう
形をかえて
姿をかえて
時間をつくって
空間を満たして
繰り返そう
繰り返そう
泣かないて
寂しがらないで
俯かないで
それが嫌で身を割ったんじゃないか
それが嫌で世界を作ったんじゃないか
いつかひとりぼっちの神様に還るときまで
せいぜい笑ってすごそうぜ
君にあいたいな、ぼく
海にいきたいな、ぼく
宇宙にいきたいな、ぼく
ぼくとして、ぼくの形のまま
ぼくとしてできる限界の里帰り
まだ地球はひかりにみちてるよ
まだ太陽は輝いているよ
まだ君の実験は終わらない
深海にいきたいな
ぼくと形のちがうぼくにあいたい
宇宙にいきたいな
ぼくになるまえのぼくにあいたい
世界を愛しているよ
世界に愛されているよ
だってぼくだもの
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