つらいのであれば、

美しくありなさい。
つらいときほど美を意識しなさい。
悲しいとき、微笑みなさい。
腹がたつとき、背筋をのばし、深呼吸をしなさい。
動揺したときほど、ゆっくりと話しなさい。
ゆっくり、
まっすぐ、
ゆっくり、
まっすぐ、
常に
ゆっくり、
まっすぐ、
在りなさい。

敵を威嚇するのに大きな声も棘のある言葉も要りません。
ゆっくり、
まっすぐ、
視線をあわせて
ゆっくり、
まっすぐ、
話しなさい。

相手を待たせなさい。

難しいことは何もありません。
何が正しいか考える必要もありません。
ただ美意識にしたがいなさい。

ゆっくり、
まっすぐ、
美しくありなさい。

◇社会の話

気になったこと。
今日、少子化についてのニュースをきいた。
目新しいニュースじゃない。
原因や対策について論じている特集番組もみたことがある。

ただそれらの番組は「少子化を解消するためには」という前提から出発している。

私はなぜ少子化を解消するべきなのかをもっと知りたい。
ちなみに、移民推奨派ではない。

なぜ日本の人口が減ってはいけないのかを聞きたい。

少ない若者が老人を支えるのが大変なら、
老人も働けるようにすればいいではないか。
若者の雇用が奪われる？
いや、だから、その若者の数が減っているのでしょう？

60才過ぎて働きたくない？
気持ちは分かるけど仕方ないじゃない。
平均寿命のびちゃってるんだし。
私も生きてたらたぶん60過ぎでも働くわ。
というか、たぶん働かざる得ないんじゃないかな。
20年も安心していられる貯蓄できる気がしないし、
下手したらもっと生きちゃうかもしれないし、
年金もあてにならないし。
嫌だし、嫌な気持ちも分かるけど、
動けるうち老人も働くようになれば
総人口に対する労働人口不足は解消するんじゃない？
老々介護。暗くならず楽しくやりたいね。

人口が減ったら国際競争力が低下する？
仕方ないじゃない。
もともとアメリカや中国とは国土も違う。
インドやブラジルにも抜かれるだろうね。
いつくらいかな？
でも、日本が物量作戦で世界と戦うのはどのみちしんどいんじゃないかな？
経済大国であることにしがみつくよりも、経済大国じゃなくなっても生きのびる道を探す方向にシフトしちゃダメ？
お隣に中国がいるのは怖いけどさ、
邪馬台国の昔から現在までなんとか飲み込まれずにやってこれたんだから何とかなるんじゃないかな。

国内市場も縮小して疲弊する？
わからないなー。
消費者と提供者はいっしょに減るでしょ？何で問題なの？
資本主義は経済成長を前提に成り立っている？
わからないなー。
拡大しつづけることが可能だとは思えない。
経済成長ってなんだ？
消費が大事って何のこと？
10人は20人分のごはんはいらないよ？
10人は100枚のシャツは買わないよ？
だから10人より100人のほうがいいってこと？
それが消費の拡大？
そのために少子化解消して人口増を目指すの？
わからないなー。
だってそれすると給与を必要とする人口も増えるんだよ？
資本主義とか経済成長とか消費拡大とかよくわからん。
だれかそのへん詳しく教えてよ。
なんで資本主義じゃなきゃいけないのかも含めて。

労働力。経済成長。国際競争力。
これらはおいておいて。

あとは国、民族消滅の危機ってやつかな。
いま一億三千万人？
別に半分以下になっても六千万人でちゃんと主権国家である国いっぱいあるよね。
そうなれるように頑張ればいいんじゃないかな。
半分以下どころか少子化に歯止めがかからなかったら完璧にいなくなっちゃうかもしれないじゃないか！ってところまで心配してる人いるのかな？

もちろん私も日本人だから、
日本人がいなくなっちゃうのも
日本がなくなるのも嫌だよ。
でもそこまではならない気がするなー。
根拠なくて申し訳ないけど。
ある程度へったら出生率リバウンドしそう。勘だけど。

まぁ、なんかそんなかんじ。
少子化だっていいじゃない。
なんかそんな考え。

でも話題になるのは少子化対策ばっかり。
テレビは少子化対策が必要な理由をもっと噛み砕いて教えてくれればいいのに。
私は無知だよ。
でも結構私と同レベルの若者いるんじゃないかな？
そんな層に○人で●人のお年寄りを支えなければいけなくなる。以外の少子化がダメ理由を教えてよ。

○人で●人を支える必要がある、とかって話だとついつい老人も働けよ。と思って終わりだけど、
別にちゃんとした理由があるなら産もうかなって気になるかもよ。

貧困や不妊、保育所不足の問題で子どもがもてない若者のために色々対策考えてくれるのはありがたいけどさ、
なんで子ども産まなきゃならんの？
って若者の疑問にもきっちり答えてほしいものです。

秋がくる

秋がまたくるね
すずしくなるね

秋がまたくるね
夏がすぎたんだ

秋がまたくるね
そのさきに冬はくるかな

秋がまたくるね
ほんとにくるかな

今夜ねむるね
夢をみるんだ
明日の朝ちゃんとめざめるかな
ちょっと心配なんだ

僕の火星と土星はひっついてるんだ
なんの話だっけ？

秋がくるんだ

ねえ、秋がきたらさ、
いっしょに焚き火をしよう

秋がきたら
パンプキンムースをつくるよ

秋がきたら
君の膝掛けを編むよ

秋がきたら
栗を煮よう

だって秋がすごいことだよ
だってもう一度秋がくる保証はどこにもないんだ

宇宙のはなし海のはなし

宇宙にいきたい
この体はおもすぎる

深海にいきたい
この体では軽すぎる

ぼくはここにいる

僕が宇宙にいきたい理由
君にあえるから

僕が深海にいきたい理由
君にあえるから

ぼくはここでも君とであえる
だけど君はおもすぎて分かり合えない
軽すぎて僕には認識できない

いつか形をかえてまた出会おう

宇宙は暗い
深海も暗い

恒星がまたたく
海底火山がひらめく

爆発がおこるかもしれない
摩擦がおこるかもしれない

明かりが灯る

命がない場所はくらい
くらい場所でしかいきられない命がある

まだ僕が単純な有機物質だったころ
くらい空間でただよっていた

原始の海で
満月の晩に
潮の満ち引きでうまれる泡のなか
ぼくはうまれた

それよりずっと前のはなし
まだ地球がうまれるまえ
太陽がうまれるまえ
ぼくはやっぱりくらい空間でただよっていた

君と一緒に
彼らといっしょに
ただよっていた

だから還りたいだけなんだ
望郷の念にかられているだけ
帰巣本能が働くだけ

ねえ、エネルギーが続く限り僕は進むよ
ねえ、エネルギーが切れたら僕は引き戻されるよ

僕は土にかえり
海にかえり
空にかえり
宇宙にかえる

そこでまた会おうね

そしてまた別れるんだ

次は僕はいまの僕よりもっと細かく別れる

そうして命はふえて
多様性もいっそうましていく
進化は果てをしらない

だけど僕は今生よりもいっそう寂しいだろう
前世おなじ生命体だった君と今生で別れた

来世ぼくはもっと細かく別れる

僕は僕と出会う可能性を手に入れる
だけど、それは僕は今生よりも更に不完全なものとなる

僕がまだ海にいたころ
いまより僕は神様に近かった

僕がまだ宇宙にいたころ
僕は神様のかけらだった

まだ宇宙がうまれるまえ
僕は神そのものだった

唯一絶対。
たったひとりの神様。

さびしいから、
身を割った。

つまらないから
さらに割った。

そうして世界に命が満ちた。

ねえ、今、君や僕らの語る神様はさ、
かつての僕達の記憶なんだよ

本物の神はもういない
だって、我が身を分割して分割して
僕らになったから

いつか人間がいなくなって、
海が干上がって
地球がわれて
太陽が爆発して
そうしたらまた神様が復活する


そして、やっぱり寂しくなって
また身を割って
新しい世界を作るのかもしれないね

いつかまた会えるだろう
いつかすぐ別れるだろう

形をかえて
姿をかえて
時間をつくって
空間を満たして

繰り返そう
繰り返そう

泣かないて
寂しがらないで
俯かないで

それが嫌で身を割ったんじゃないか
それが嫌で世界を作ったんじゃないか

いつかひとりぼっちの神様に還るときまで
せいぜい笑ってすごそうぜ

君にあいたいな、ぼく
海にいきたいな、ぼく
宇宙にいきたいな、ぼく

ぼくとして、ぼくの形のまま
ぼくとしてできる限界の里帰り

まだ地球はひかりにみちてるよ
まだ太陽は輝いているよ
まだ君の実験は終わらない

深海にいきたいな
ぼくと形のちがうぼくにあいたい

宇宙にいきたいな
ぼくになるまえのぼくにあいたい

世界を愛しているよ
世界に愛されているよ

だってぼくだもの

ぼくの宝箱

ガラクタいっぱいつめこんだ宝箱
ガラクタだけどキラキラしてる
ガラクタだからキラキラしてる

おねがい、とりあげないで

ぼくの宝箱
いつか大人になったらいらなくなるのかもしれない

だけど、おねがい、とりあげないで

蝉のぬけがら
かまきりの羽
片方だけのガラスのピアス
さびたネジに
刺繍のくるみボタン
渦巻き模様の小石
白い貝殻
不思議な手紙
異国の空き瓶

おねがい、とりあげないで



ぼくはおとなになった。
だけどまだ必要なんだ。

シンプルなスーツ
みがきこまれた革靴
真っ白なシャツ
最新型のパソコン

だけだ、ぼくの宝物は相変わらずガラクタ

ぼくの奥さんは白いベールの向こう側

ぼくはあの日もいまもかわらずに
イメージの世界の住人なんだ。

ぼくの宝物。
いつかぼくもそこにいく。

ミノタウロス

なりかわる。
ミノタウロスとテーセウス。
アリアドネの糸。
ラビリンス。
父がポセイドンとたがえた約定。
母の罪。
生贄の少年少女。
9年ごとの儀式。
その後のアリアドネとバッカス。
アルテミスに射られるアリアドネ。

わすれがちなこと

投影と反射
それを真実だと思いこんではいけない

自明

わかってると思った瞬間から
わからなくなる

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淘汰をうけいれて
まぁいいさ。

今日は天気がいい。

うまれなきものの声

うまれなきものの声はかけそくて、
耳をすまさなければ聞こえない。

万能の可能性を秘めたうまれなきものはとても儚くて、不安定で、曖昧なんだ。

ぼくは固くて、強くて、安定していて鈍感なんだ。
可能性もとても限定されている。

だから君の声がききたいよ。
君の存在にふれたいよ。

まだうまれるまえの可能性そのものの君が眩いよ。