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『うらにわ』top2007.09.28
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まいったね。
中学の卒業文集を読んだ。
捨てた。

高校の卒業文集は1~2年前にすてた。

高校の卒業文集には何もかいてなかった。

中学の卒業文集には一応文集がかいてあった。

他の子たちがイロイロあった三年間と書く中で、ひとり、ほとんど記憶がないと書いてあった。

そんな中二病っぽい書き方に衝撃をうけたわけではない。

ほとんど記憶が、なかったことに衝撃をうけた。

嘘を書いたわけじゃないことは覚えてた。

そうだ、記憶が断片的にしかなかったんだ。

いまもそうだ。

子どもの頃のワンシーンワンシーンを鮮明に覚えている部分があるから、自分は記憶力がいいのだと勘違いしていた。

逆だ。
私は壊滅的に記憶力がない。

いま、10年、20年前のことを断片的にしか思い出せないのは当たり前だ。

だが、卒業文集をかく時点でその直前3年間をほぼ覚えていなかったのは少しおかしい。

印象的なできごとがなかったのだ。

頑張ることがなかったのだ。

耐えることしかしていなかったんだ。

主体的に動くどころかモノをみていなかった。

朧な記憶と観念だけをみつめつづけている小中高校生だったのだ。

その尾っぽからいまも抜け出し切れていない。

主体的にうごくとかいうご立派なことのまえに主体的にモノをみる訓練すら今はじめたばかりだ。

黒歴史と呼べるかもしれない文集に、単純な恥ずかしさとはちがうショックをうけた。

文末は「最後までこの駄文を読んだ人はえらいね」というような言葉で結ばれていた。

いやなやつである。

自分を卑下して、叩かれる前に防衛線をひいて、そのくせ上から目線。

いやなやつである。

その名残はいまもある。

いやな事実である。

他人なら関わり合いになりたくないタイプである。

しかし、自分のことなので関わらざるえない。

いやな事実であるが、いまさらながら自覚できて良かった。

さらに嫌な事実であるが、少しだけ自分を哀れんでしまった。

そこまで、批判されつづけていたのか、周囲にも自分自身にも、と。

まぁ、いやなやつだったので仕方がない。

とりあえず今後文末に謝辞をつけるのはやめることにした。

文集は捨てることにした。

自己批判もすぎてしまった過去への恨みつらみも捨てることにした。

何かをすれば必ず批判されるという思い込みも捨てることにした。

誰かに評価されたいという子どもの頃の欲求も捨てることにした。

いまだいやなやつだが、もう少し生きることにした。

いやなやつだが、せめて、自分からは好かれるようにする。

正当化の詭弁で自分に擁護してもらうのではなく、自分を楽しませてあげることにした。

いやなやつだ。

周囲にもたくさん不快な思いをさせた。
それ以上に自分をくるしめた。

いまさらながら正直になろう。

淀んだ感情だけを後生大事に抱えていた子どものころの自分をたすけにいこう。
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が、ワタクシこれこれこういう人間です、というのは苦手・・・。
なのでこの欄で、好みのお勧め本をポツポツ紹介させて頂き、自己紹介にかえようと。

上記にもし、お好きな本が出ていたら、もしくは読んでみて面白いと思ったら、どうぞ声掛けてやってください。
きっと趣味が合います、むしろ既に合ってます。

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