聞くということ

聞く前に調べろ。
こう教えられる職場も少なくないと思う。

特にIT系ベンチャーには多いと思う。
私が働いてきた職場もそうだった。

まぁ、聞くべきこともあるが、たいがいのことは調べればわかる。

スマホを持つようになってから道を尋ねることもなくなった。
逆に聞かれることも激減した。

しかし、この前、某寺社に宿泊予約の電話をしたときは、「道に迷ったらすぐに人に聞け」と強く念押しされた。

そこへは携帯の持ち込みが禁止なので、Googleマップをみたり、電話をかけることができないということもあるだろうが、なんだか新鮮だった。

知らない人にものを聞くのは恥ずかしい。
なんだか申し訳ない。という自意識を捨てろということかなぁ、と思った。

便利なツールがたくさん出回ってきて、様々なことが自分でできるようになった。

ただそれに慣れすぎると人に頼ったり、頼られたりというバランスの取り方がわからなくなってくる。

ひとりでもできるけど、誰かと一緒だともっと上手くやれる。そういう状態が理想なんだろうな、と思う。

なんでも教えてくれるGoogle先生と離れる数日間が不安で楽しみである。